resonance つぶやきログ
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クリスマス・ショートストーリー
クリスマスも近づいてきたので、コソッと…。
内容は一応、拙作「クリスマスの魔法」の一年後…ユリママの独り言。書き上がってみたら、全然クリスマスっぽくない上に、続きっぽくすらありません…って言うか、ショートってストーリーすらないよなっ!(汗)…な、シロモノで申し訳ないのですが…。
ま、気は心ということで…。

**** ****

「それじゃあ、行ってきます!」
 クリスマスイブの朝、愛娘は、ママが行ってらっしゃいを言うのも待たずに玄関を飛び出していった。
 見送る空は快晴。透きとおるような蒼に、帰りそこなった月が雪のひとひらのように浮いている。
 娘の気持ちはもう、彼が待つ場所に飛んで行っているのだろう。玄関から飛び出した勢いのまま駆けてゆく後ろ姿を、ユリは目を細めて見送った。 せっかくのクリスマス・イブだけれど、彼が夕方から夜勤の仕事に行くので、今日のデートはランチで終了らしい。
 だから、少しでも長く一緒にいたいから。
 本日の予定は、朝の公園でコーヒーとサンドイッチの朝食をとる所から始まるのだという。
「健全だこと…」
 微笑(わら)いながらひとりごちて、ユリは玄関のドアを閉めた。そしてリビングルームに続く廊下へ振り返った時、その足元の寒さに、ふと切なさが見え隠れしたような気がした。
 (…私は…寂しいのかしらね?)
 何が…だろうか?
 夫を失くして5年、まだまだ小さいと思っていた娘に、恐らく母親よりも大切な人できたことが…?
 (ああ、そうだ…。あの子もうすぐ、私があの人と出会った歳になるんだわ…)
 次の誕生日で娘は16歳になる。この国の法律に則れば結婚をしてもよい歳だ。
 本当に自分の手から飛び立って行っても不思議はない歳になるのかと思うと、確かに感慨深い。
 そして自分は、その歳に今は亡き夫と出会い、翌年に結婚した。夫にとっては遅く、自分にとっては早い結婚だった。当時世間は…と言っても自分と夫の周りの狭い世間だが…決していい顔はしなかったのをよく覚えている。
 もしも今、娘があの背の高い青年と結婚したいと言い出したら、周りは同じような態度を見せるだろう。例え一時的なものであっても。
 (そんな所が似ちゃうものなのかしら?)
 だからこそ…。
 (守ってあげなくちゃね。)
 考えながらユリは、くすり、と笑った。そんな事を考えている自分がなんだかおかしい。 だって、まだそんな話が出ているわけでもないのに、なにを先走っているんたろう?と…。
 でも。
 明日はキリストの降誕祭。
 空は未来まで見通せるような深い、深い蒼。
 そんな今日は、何か嬉しい未来の事が決まる日…。そんな予感がする。
 リビングルームの窓辺で淹れたてのコーヒーを掲げ、ユリはひとり、空と乾杯をした。

 Merry,merry Christmas.
 すべての人に祝福を…。
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[2007/12/19 19:11] | 考察モドキとか妄想とか | コメント(0)
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小紫(こむらさき)

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PS2用ゲームソフト「ゼノサーガ」について呟くのが主目的でしたが,現在は生存報告のため、どーでもいいことを時々つぶやいています。ご連絡はこちらからお願いします。

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